稲田哲将 研究所

オフィスのLANケーブルと電話回線を統合すると幸せになる(1)


携帯電話に知らない電話番号から電話がかかってくると出るのを躊躇する。家庭の電話でも登録されている電話番号以外からかかってくるとやはり出るのを躊躇する。会社の電話であれば、かかってきた相手によって顧客の問い合わせ履歴などの付加情報をパソコン画面上に表示できれば、時間コストの削減とサービスの向上が同時に実現できるだろうとは容易に予測できる。

しかし、1990年代からCTIなど電話とLANケーブルの統合が言われて久しいが、テレコールセンターなどを除くとあまり利用が進んでいないのが実態といえるだろう。

技術的な障害の一つがLANケーブルと電話回線が別のケーブルであるためオフィスのように複数の電話機がある場合、電話機とコンピュータを結びつけるのにひと手間かかるからだ。これによってハードの価格が一気に上がる。そのコストがサービス向上などによるメリットを上回ることができないのだ。

もう一つの原因は、電話交換機業界が足を踏み入れるのを躊躇しているという点。電話交換機の業者はPBXが消失して仕事がなくなることを恐れているのではないかと思われる。またその分野の勉強をしていない人も多い。こういう時はビジネスチャンスである。便利そうだが起こってほしくない変化というものは必ず起こる。

また、インターネット通信事業者が提供している音声通話の方式に問題がある場合もある。なぜか終末装置から音声通話を一度別回線に取り出さなくてはいけない会社があるのだ。

NTTのフレッツは、大丈夫なようだ。

■IP-PBXのオープンソースAstarisk

LANと電話回線を統合するときに使うソフトウェアの候補としてオープンソースのAstariskがある。PBXの中には既にAstariskが入っているものも多い。