稲田哲将 研究所

排熱利用


熱は、エネルギーの最終形態なので未利用の熱というのは意外に余っています。

電化製品のほとんどは熱を発します。その熱を利用してお湯、あるいは保温ぐらいであれば可能なものもあります。

■お湯が沸かせる冷蔵庫
冷蔵庫は、中のものを冷やすと同時に熱を外に出しています。
この排熱を利用すればお湯が沸かせる、あるいは保温できる冷蔵庫ができるかもしれない。
と考えいたらやっぱりありました。
アメリカで発売されたお湯が沸かせる冷蔵庫

その後あまり聞かないのであまり売れていないのでしょうか。

コンビニのドリンク売りにもの実用化されているものがあります。
真ん中の板で下側から熱を吸い取り(移動)、上側に排熱を行う。

ウオーターサーバーで冷たい水とお湯を同時提供する時にも同じ方法でできているものがあります。
その為電気ポット程度とほぼ変わらない電気代で冷たい水も提供できるのです。

■エアコンでも

これができるならエアコンでも同じことができるでしょう。
やっぱりこんな製品がありました。

給湯機能付きビル用マルチ空調システム
エアコンの室外機に水を通して、熱を回収しお湯のタンクにためます。
このお湯は、水よりは温度が高くなっているのでガス湯沸かし器では、少し温めるだけでお風呂のお湯などに使用ができます。目的の温度まで到達できなかったとしても少し暖かい状態が作れれば、全体としてエネルギー効率を上げることができます。現在問題になっているエアコンの室外機によるヒートアイランド現象もお湯としていったん貯めてお風呂から下水に流れれば、ガス、電気の使用量が減る分、ヒートアイランド現象の改善につながるかもしれません。

■これらの問題点
1.価格:比較的簡単なシステムですが生産量が少ないため意外と高価です。エネルギー効率は良くなってもトータルコストが良くなるとは限らないのが現状です。ヒートアイランド現象対策などを考えれば補助金などで導入コストを下げることも考えられます。数が出るようになれば製品価格も下がるでしょう。

2.お湯ができすぎる。 冷やす時に吸収する熱よりも発熱量が多いためお湯のほうが多くできます。この手のシステムは広告上のエネルギー効率は良くなるのですが、副産物としてできるものが「お湯」です。冬季はお湯暖房などいろいろ使い方がありますが、夏にはお風呂以外に使い道がないかもしれません。それでも今よりお湯が豊かに使えるようになれば、伝染病の発生の影響でヨーロッパでは洗濯にお湯を使うことが多いようです。殺菌作用や酵素入り洗剤が最も有効に働く温度のことなどを考えるとお湯のコストが下がれば、清潔に気を使う日本人が、お湯で洗濯するようになるという可能性はあるでしょう。

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