稲田哲将 研究所

再生エネルギーの利用手段としてのE-Power/PHVの可能性


天ぷら油などの食物向けの廃油などリサイクルされた油を利用して車を動かす試みは多く行われているが、実際に出力出来るパワーの問題もあり、必ずしもコスト的や実用面で採算が会うものとはなっていない。

廃油で発電を行い蓄電池に貯めることで安定したパワーが得られるシステムを作れる可能性がある。燃料にはそれぞれ適したエンジンの回転数があったり、パワーの急激な変化に対応できないものがあったりする。別の言い方をすれば、燃料にあった回転数で一定の出力で発電ができるのであれば、燃料としての使い道が広がる可能性がある。

また、このような仕組みにすれば、エンジン部分だけ交換することで走行時の出力などの調整は行わなくても問題がなくなる。エンジンと発電の接続部分だけを交換すれば、別のエネルギー源を使えるのである。

車の改造費用が少なく、安定したパワーが得られれば再生エネルギーの利用も広がる可能性が増えるであろう。

発電機とエンジンの接続に関する情報とエンジンの設置スペースに関する情報、および燃料タンクの設置に関する情報を有償/無償を問わず規格として共有できるようになれば、参入がしやすくなる。